薬剤師に高齢の親が飲んでいる薬について相談した結果

あの時、薬剤師さんに相談に行っていなかったら、もっと大変な事態になっていたかもしれないと思うと今でもゾッとします。数ヶ月前、一人暮らしをしている高齢の義母から電話がありました。県外にいる義母とは毎月数回ビデオ通話をしており顔を見ながら話しているのですが、今回はなぜか急に固定電話からかけてきたので、身内に不幸があったのではないかとドキドキしながら電話に出たのです。
すると義母は突然、叔父が10分前まで居間にいたのに、上着も着ないで大雪の中、一人で出て行ってしまったと言い始めました。叔父は10年前に他界しているので、そもそも居間にいるわけはないのです。義母はとにかく不安で仕方ないと訴え続けるばかりです。
認知症か精神的な病気かもしれないと思い、3時間かけて義母の家に急いで向かいました。義母に会うと電話口とは違って少し落ち着いた様子でしたが、話の内容は支離滅裂だったのです。すぐ脳神経外科で検査をしてもらうと脳の病気が発覚し入院となりました。
入院時、普段飲んでいる薬を病院へ持ち込むのですが、義母の薬を把握できていなかったため、戸棚にあった薬となぜか3冊中途半端に使っているお薬手帳を見つけ、普段利用している近所の調剤薬局の薬剤師さんに相談してから入院先の病院へ持って行くことにしたのです。
急な相談にも関わらず、薬剤師さんは丁寧に相談に乗ってくれました。薬剤師さんは義母のことを覚えてくれており、すぐに最近処方された薬の説明書を印刷してくれてどんな薬を飲んでいるのか説明してくれたのです。
また、他にもこのようなエピソードがありました。痛み止めの頓服の薬を処方された時ですが、そもそも母は頓服は症状があれば何回飲んでも良いと勘違いしていたのです。今でこそ「頓服 何回まで」などと検索すれば一日に何回まで飲んで良いかなどは調べることは可能ですが、そのように調べる能力もなかったため、薬剤師さんからこれは一日最大でも何回までですよ、という説明を強調してもらえたことで、一日に何回も飲んでしまう可能性があったところを未然に防ぐことができました。
ただ、お薬手帳が3冊あるのは薬剤師も把握しておらず、中を見て驚いていました。義母は半年前からなぜか3ヶ所の内科を受診しており、薬局も3ヶ所利用していたのです。病院ごとにお薬手帳を使い分けていたという恐ろしい事態が発覚しました。似たような効能の薬を同時期に3ヶ所の内科から処方されていて、睡眠導入剤も3ヶ所から処方されていたのです。
薬の種類は全部で30種類以上にも及びました。薬剤師さんに残薬チェックしてもらうと、血圧や便秘の薬は飲んだり飲まなかったりしているのに対し、睡眠導入剤だけは毎晩全て飲んでいることが発覚したのです。1ヶ所から処方された睡眠導入剤を1錠飲んでいるわけではなく、3ヶ所それぞれから出されたものを全て飲んでいたと考えるとゾッとします。
薬剤師さんから入院先の病院へ事情説明の連絡を入れてくれることとなり、入院中に医師が薬調整してくれることになりました。もし義母の言動がずっと変わらず、3ヶ所から処方された大量の薬を今後も飲み続けていたらと考えると、恐ろしくて背筋が凍る思いです。薬剤師さんのおかげで、早めに義母の薬事情について知ることができ、本当に感謝しています。